ふくらはぎをマッサージすると糖尿病が良くなる?

この記事「ふくらはぎをマッサージすると糖尿病が良くなる?」では、ふくらはぎをマッサージすると糖尿病が良くなるって話を考えてみました。

なぜなら、本当にふくらはぎをマッサージすることで糖尿病が良くなるのであればふくらはぎのマッサージ機を導入して糖尿病の改善に役立てることが出来るはずだからです。

この記事では、ふくらはぎをマッサージすると糖尿病が良くなるといった話のもとになる情報も併せて提示して考えてみました。

記事を読み終えると、糖尿病の治療としてマッサージを検討している方に対して少しでも参考になるのではないかと考えます。

ふくらはぎをマッサージすると糖尿病がよくなる!かも?

ふくらはぎをマッサージすることで糖尿病が直接よくなるというよりマッサージによる循環の改善やマッサージによって下肢が楽になることで運動の機会が増えるなど間接的な効果と考えたほうが現実的でしょう。

ふくらはぎは、第二の心臓と呼ばれるように心臓を出た血液が重力に抗して心臓に戻るためにも非常に重要と考えられます。

ふくらはぎマッサージでインスリン分泌が促進する?

インスリンは、血液の中のブドウ糖量が増えることで、脳が「血糖値が上がったぞ」と判断し、副交感神経に血糖値を下げるように命令を出します。

すると副交感神経が膵臓を刺激して、血糖値を下げるホルモンのインスリンを分泌します。

インスリンは次の3つの作用で血糖値を下げています。

• 　ブドウ糖を細胞の中に取り込む
• 　ブドウ糖をグリコーゲンに変えて、肝臓や筋肉に蓄える
• 　余っているブドウ糖を中性脂肪に変えて、脂肪細胞の中に蓄える

このため、マッサージによってインスリンが直接増えることは考えられないのです。

ふくらはぎマッサージに関する情報

「ふくらはぎをもんでやせる！健康になる」（宝島社：2016年7月発行）

Amazonの紹介記事には、次のように書かれています。

ふくらはぎをもむと血流やリンパの流れがアップし、代謝もよくなって体がポカポカします。

代謝がよくなると、脂肪が燃えてムダなぜい肉が消え、やせます。

上半身は心臓が動いて血液を押し出してくれますが、下半身から心臓へ押し戻す力としてはふくらはぎのポンプ機能が重要な担い手です。

ふくらはぎを揉んで刺激し、ポンプ機能をよみがえらせることで、やせやすい体質へと改善できます。1日3分でできる簡単ダイエットです!

「ふくらはぎをもめば糖尿病がよくなる!」（文芸社：2014年12月発行）

ふくらはぎ健康法タオ・タオ整骨院代表　丸山眞砂夫監修　「はつらつ元気」特選ムックにて発行されています。表紙には”ヘモグロビンA1c　10.8→6.7へ!　血圧160→130へ!　喜びの声を掲載!”とあります。

また、すい臓機能を回復させてインスリン分泌アップ!とあります。

自分自身で行う方法や、家族など他の人に施す方法も写真付きで紹介されています。

「ふくらはぎをもむと体が変わる!病気が治る」（マキノ出版：2014年5月発行）

Amazonには、次のように書かれています。

高血圧、糖尿病、脳梗塞から腰痛、ひざ痛、肌荒れ、婦人科疾患にも効いた!

15㎏9㎏やせた! 34の症状別 ふくらはぎ治療地図ポスター付録。

心臓から送り出された血液は、動脈によって栄養と酸素を細胞に供給し、静脈によって老廃物を細胞から回収し、心臓に戻ります。

この循環が、人間の体内では絶えずくり返されています。この血液循環が健康の基本です。

何故ふくらはぎのマッサージが効果的なのか?

糖尿病で血糖コントロールが悪いと動脈硬化が進行しやすくなります。

しかも動脈硬化の進行だけでなく、動脈が詰まりやすくなります。

特に膝から下の動脈におこりやすく、血流の迂回路ができにくいのが特徴です。

そのため、抹消の足部が虚血（血液不足）が進み重症化しやすいので、特に注意が必要です。

動脈硬化は、糖尿病や高血圧、脂質異常症、さらに喫煙習慣があると進行しやすいといわれています。

マッサージをすることで下肢へ意識を向ける機会が増えるとともに第2の心臓と呼ばれるふくらはぎのマッサージで循環を改善することが重要となるのでしょう。

ふくらはぎを揉むと血行の改善になる

インスリンの分泌には血糖氏の上昇と副交感神経による膵臓への刺激回路が必要なことから、ふくらはぎへのマッサージが直接インスリンの分泌に作用するとは考えられません。

しかし、第2の心臓と呼ばれるふくらはぎをマッサージすることで循環を改善し、結果的に運動と同様の効果や運動を行うための準備ができたと考えるなら、ふくらはぎへのマッサージが間接的に糖尿病の改善に作用したといえるのではないでしょうか。

まとめ

ふくらはぎのマッサージで糖尿病がよくなるかについて調べました。マッサージによってインスリンの分泌が促進するような内容のものもありますが、マッサージによる直接的作用は難しいと判断しました。

しかし、マッサージによる循環の改善が間接的に糖尿病の改善に作用しているのではないかと考えられました。