「最近疲れやすいのよね。なんか身体が重怠(おもだる)いっていうか・・・。糖尿病は疲れやすいっていうじゃない、これってもしかしたら糖尿病かな。」
HANA
TAO
「たしかに糖尿病の症状に疲れやすいということがありますね。糖尿病になるとなぜ疲れやすいのか、その疲れ方や原因、対策について考えましょう」
この記事「糖尿病になるとなぜ疲れやすいのか?その疲れ方の程度や原因、対策について」では、日常生活における疲れが糖尿病によるものなのか、原因を理解し対応することができるようになります。
本記事では、糖尿病による疲れ方の特徴やその原因、対策について調べています。
糖尿病による疲れに対して理解と対策がとれるようになることを期待します。
身体の疲れは、身体の筋肉や脂肪をエネルギーとして使ってしまうから
糖尿病の疲れは、仕事をしたあとの疲労とはちょっと異なります。
食事等で外部からエネルギーを取り込んで仕事や活動で消費して疲れるのではなく、外部からのエネルギーを取り込んでもそれが使われず、自身に蓄えられた筋肉や脂肪をエネルギーに変換して消費しなければならないので疲れるのです。
つまり、自身の身を削りながら生活することにより疲れているのです。
なぜ、自身の身を削るように身体の筋肉や脂肪をエネルギーとして使わないといけないのでしょう?
しかし、糖尿病の症状が進行すると、食事から摂った血液中のブドウ糖をエネルギーとして体内に吸収できなくなります。
それでも生活を続けるためには、脳や心臓、肺などの臓器はもちろん、トイレに行ったりするためには筋肉を使わなければなりません。
そのエネルギーを食事から変換して体内に吸収できなければ別の方法でエネルギーを供給する必要があるのです。
これが自身の身体の筋肉(蛋白質)や体脂肪をエネルギーに変える方法となるのです。当然エネルギーとして消費されるため筋肉や脂肪が減り、結果体重が減り、疲れやすくなります。
この原理をうまく利用するとダイエットが可能になるわけですね。
注意が必要なのは、症状が進むと脂肪を分解するときにケトン体が産生されるようになるのですが、このケトン体が身体を酸性に傾ける作用があります。
放置すると意識障害を引き起こし、命に危険が及びます。
糖尿病が原因で疲れるのは2パターンの時だけ
でも、いつも疲れているわけではないのです。
疲れがあるのは、①高血糖のとき、もしくは②低血糖のときの2パターンのときなのです。
- 高血糖のとき
- 身体が血糖を使えない状態になっていて、身体が必要とするエネルギーを供給できない状態です。
- 特に空腹時血糖値が250mg/dLを超えると、疲れのほかにのどの渇きが強くなります。
- 低血糖のとき
- 身体に血糖が少ない状態になっていて、身体が必要とするエネルギー不足の状態です。
- 疲れのほかに震えやしびれ、意識の低下など低血糖症状と呼ばれる症状が出てきます。
糖尿病でない方はもちろん、糖尿病であっても上記2パターン以外で疲れが出る場合は、別の要因の可能性が考えられますので医師にご相談ください。
糖尿病の疲れはエネルギーの供給不足によるもの
血液中に血糖があっても使えなかったり、少ない状態であれば、脳や心臓、筋肉にエネルギーを供給することができず、ガス欠のような状態が疲れとして出現しているのですね。
まとめ
糖尿病はなぜ疲れやすいのかについてまとめました。
糖尿病の疲れは、一般的に言われる疲労とは異なり、重怠さが疲れとしてあらわれるのです。
それも自身の身を削っての事であれば疲れても当然ですよね。
原因は血糖値の異常。
糖尿病の疲れの場合は、血糖コントロールが重要だということがわかります。
POINT・糖尿病の疲れの原因は、身体の筋肉や脂肪をエネルギーとして使うためである。
・糖尿病では、ブドウ糖を処理するインスリンの分泌が減少することが背景にある。
・糖尿病で疲れが出るのは、高血糖と低血糖時である。
・糖尿病の疲れには、血糖コントロールが重要。
・糖尿病では、ブドウ糖を処理するインスリンの分泌が減少することが背景にある。
・糖尿病で疲れが出るのは、高血糖と低血糖時である。
・糖尿病の疲れには、血糖コントロールが重要。
0 件のコメント:
コメントを投稿