TAO、実は、友達の親が先日亡くなったの。
死因は心臓病だって。原因は知らないうちになっていた糖尿病みたいなんだけどね。
でも、生活習慣病(糖尿病)の保険に加入していて、毎月1万円弱長年払ってきたのに、保険金は下りなかったんだって。
糖尿病自体で死ぬことは聞いたことがないし、大抵の方の治療は服薬、注射でしょう。だからかなぁ?
私も遺伝もあるし、メタボ気味だから生活習慣病保険に加入しようかと思っていたけど、入っても無駄じゃないかな。
HANA
TAO
まず、その方の加入されていた保険の内容次第では保険金が下りない場合があります。
これは、加入されていた保険がどの会社のどの保険になるのかわからないので一概には言えないということです。
次に、将来その病気の可能性があるのであれば、検討することをお勧めしますょ。
保険会社には、がんや心疾患、脳血管疾患、糖尿病の疾病に対し、入院治療や手術費用などを保証する生活習慣病保険があります。
補償内容をきちんと理解して適切に利用することが大切ですね。
そもそも保険とは
あくまでも万が一の時の備え
保険(ほけん)は、偶然に発生する事故(保険事故)によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭(保険料)を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭(保険金)を給付するための制度。~ウィキペディア(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E9%99%BA~
つまり、多くの人が少しずつお金(保険料)を出し合って、そのうちの誰かに病気やケガ、死亡など万が一のことがあったら、出し合ったお金(保険金など)を出して助けることが基本です。
また、この出し合ったお金を管理するのが保険会社になります。保険のしくみは、困ったときの助け合い(相互扶助)の精神で成り立っているというわけです。
これがあると万が一の時にも安心ですよね。
でも、万が一ってどの程度の確率?
ここにある保険があるとします。
この保険は、「隕石が落ちてきてあなたの頭に当たった場合に100億の保険金を支払います。保険料は年間1億です。」というものだったら、あなたは加入しますか?
しませんよね。
ここで、あなたは
- 隕石が落ちる確率は?
- しかも、頭に当たる確率は?
- 1億の保険料が払える?
さらに、もう少し深く考えると、
- 隕石が絶対に落ちないとはいえないけれど、落ちる確率は非常に低い。
- それに、頭に当たる確率はさらに低いし、隕石が落ちたら数kmに渡ってクレーターのように陥没するので、頭に当たったなど確認しようがない。
- それにその会社自体が被害にあうかもしれない。
- 甚大な被害が出た場合にも、その頭に当たった個人に対して100憶を支払うことができるのだろうか?
- 頭に当たったのでなければ支払わなくてもいいわけだから、100人の顧客を見つければ支払いは可能。
- 100億の保険金なので保険料は1/100で済むので1億の保険料でも仕方がないか?
- 保険会社の維持費は毎年100億保険料が入るので、初年度のみ10010年間隕石が落ちなければ1,000億がストックされる。
- しかも、少しずつ出し合うお金ってどのくらい?
- お金を管理してくれる会社はボランティアではないよね
そこで考えるのは次のバランスです。
生活費、保険料、貯蓄費のバランス
保険のために生活を犠牲にしてはいけない
万が一のための保険なので、起こった時の保障はやはり必要です。一か八かの博打のような人生の選択は、スリルがあって楽しいのかもしれませんが、安心した生活はできませんよね。
安心で安定した生活を送るためにも保険が必要です。
同時に生活も大切ですし、将来に向けての貯蓄も大切です。
つまり、今を生きるために必要なお金と、もしもの時のために必要なお金と、将来のために必要なお金との3つのバランスを考えるといいでしょう。
例えば、毎月21万の給料があるとしましょう。
単純に7万円を生活費に、7万円を保険に、貯蓄に7万円に、と分けて考えるわけです。
そのうえで、現状に合わせて微調整をするのです。
20歳代であれば、まだ若いし病気になることはあまり考えなくてもいいでしょう。これから勉強や仕事のことなどいろいろ身に付けていかなければならないことがあるので、保険料を減らし、生活費を充実させた方がいいでしょう。
例えば、生活費を11万、保険料を5万、貯蓄を5万とするわけです。
30歳代では、結婚生活や育児を考えると、貯蓄が少なくなり、生活費と万が一の場合の保障を手厚くした方がいいでしょう。こうなると、生活費13万、保険料7万、貯蓄1万となります。実際は、共働きだと配偶者の収入もあるので配分する額はもう少し余裕があるとは思いますが、子供の養育費を考えると生活費の方が増えるでしょうね。
また、もし両親のどちらかに万が一のことが起こった場合、子供が不自由な生活をしなくて済むように高額な補償の保険を検討することになります。
まぁ、万が一の場合、厚生年金保険や国民健康保険、遺族保険など国の保証もありますので、すべてを個人が加入する民間保険で賄う必要はありません。
まとめ
このように、それぞれの生活に合わせて、保険に回すことのできる金額をまず決めてから、そのうえで必要な補償はどのような補償なのかを決めることで、保険のために生活が苦しくなるといったことを避けることができます。
さらにどのような補償が必要なのかということから、保障の内容に合わせて最も自らが必要とする補償を提供する保険を選択すると、掛けすぎたり、不必要な保険に入ることも少なくなるでしょう。
実際、保険会社は数十社ありますし、さらにそれぞれの保険会社が提案する保険が数十種あるので、選択するわたくしたちは、保険会社が勧める保険にあれもこれもと加入してしまうことがあります。
それぞれの保険会社の説明を聞くと「なるほど、それは必要だね」と思い加入しているのですが、同時に現在加入している(親が子供のためにと思い子供名義で加入している保険も含めて)保険全体を把握したうえで、整理して加入することが無駄を抑え、今の生活や将来の生活を豊かにする方法の一つと館g萎えます。
POINT
・生命保険は補償内容をしっかり把握しておくこと
・保険料は生活費、貯蓄費を年齢に合わせたバランスで考える
・保険会社から勧誘は、自身のバランスシートをもとに過不足ないように調整する
・将来の不安から高額補償の保険料支払いのための借金とならないように、自身の生活を自身でコントロールする心の在り方が大切
・保険料は生活費、貯蓄費を年齢に合わせたバランスで考える
・保険会社から勧誘は、自身のバランスシートをもとに過不足ないように調整する
・将来の不安から高額補償の保険料支払いのための借金とならないように、自身の生活を自身でコントロールする心の在り方が大切