「ねぇ、糖尿病って血糖が高いんだったよね。
でも、低血糖に注意しないといけないって、なんだか変だよね。」
HANA
TAO
「そうですね。
糖尿病自体は血糖値が高いことが問題なのですが、糖尿病で低血糖症状になるのは、血糖値を下げるための薬かインスリン注射をしていて、食事が少なかったり、運動量が多すぎたりすると、相対的に血糖が低くなってしまうんですよ。」
低血糖症状を知ろう
血糖値の状態で、まずは汗をかいたり、動機がしたりの交感神経症状がでます。さらに血糖値が下がると頭痛がしたり、生あくびなどの中枢神経症状がでるようになります。

なかには、「汗をかく」などの交感神経症状がでないまま「生あくび」などの中枢神経症状がでることがあります。これは、無自覚性低血糖と呼ばれています。
低血糖症状の自覚が少ない人やよく低血糖になる人に多く、正常では100mg/dL前後の血糖値が半分の50mg/dLよりもさらに低くなってしまい、昏睡(こんすい)といわれる、意識のない危険な状態になることがありますので注意が必要です。
低血糖とはどうなっているの?
低血糖は健康な人にも起こります。血糖値が下がるとインスリンの分泌量が減り、一方で、血糖値を上昇させるホルモンが分泌されて血糖値が下がりすぎないように調節されます。
ですが、食事などでの当分の補給ができないと、血糖が下がりすぎて調整ができない状態となるのです。
低血糖の原因となること
- 薬の飲み間違え、打ち間違え(薬の種類、用量、時間の誤り)
- 食事の量が少ない、特に糖質となる炭水化物が不足している場合
- 内服や注射、運動と食事摂取のタイミングがずれた場合(不規則な食事)
- 過度の運動や長時間の運動中や運動後
- 内服や注射と食事摂取のバランスの問題(病気などで食事があまり摂れないときに通常量の薬を使用した場合)
- 飲酒や入浴
In と Out のバランス
In | Out | |
---|---|---|
作用 | 血糖値を上げる | 血糖値を下げる |
治療 | 食事 (糖質=炭水化物(ご飯、パン、麺など)) | 内服薬・インスリン注射 運動 |
このIn と Out のバランスをコントロールすることが低血糖症状を防ぐのです。
血糖値の上下動を小さくするうえでも大切なことです。
血糖値の上下動は、血管に大きなストレスになるので、最小限にすることはそのストレスの軽減にも役立ちますよ。
低血糖時の対応方法を知っておこう
「低血糖かも?」と思ったら・・・。
血糖値と症状を確認したうえで、血糖値の測定画家可能なら血糖値を測定します。そのうえで、ブドウ糖10g(砂糖20g)またはブドウ糖を含む飲料水(150~200ml)を摂ります。15分後、症状を確認して問題なければ食事を摂ります。
症状が改善しないようなら、もう一度、ブドウ糖10g(砂糖20g)またはブドウ糖を含む飲料水(150~200ml)を摂ります。
低血糖の予防を知ってもしもに備えよう
予防が大切です
低血糖は身体にとってのエネルギーが不足していることを身体が教えてくれているのです。この教えにきちんと対処すれば回復します。恐ろしいと考えずに、慌てずに行動することで日常生活を送ることができます。それには、自分の低血糖症状がどのような症状が出るのかを知っておくことが大切です。また、日常生活の中での生活パターンを把握しておくことで予防することが可能です。
運動時の低血糖予防
空腹での運動は注意が必要です。前もって長時間続ける場合や負荷の多い運動の前や途中で、血糖値を測定してどの程度の運動が低血糖を引き起こすのかを知っておくことをお勧めします。
運転する場合
もしもの場合に備えて、炭水化物を含む補助食品を常備するようにします。症状の気配がしたら直ぐに車を止めて補食をとるようにしましょう。POINT
・低血糖症状は、身体からの糖分が不足しているシグナル。
・自分の低血糖症状を把握することで適切な対処ができます。
・もしもの場合、低血糖症状に対してブドウ糖10g(砂糖20g)またはブドウ糖を含む飲料水(150~200ml)を摂ります。
・自分の低血糖症状を把握することで適切な対処ができます。
・もしもの場合、低血糖症状に対してブドウ糖10g(砂糖20g)またはブドウ糖を含む飲料水(150~200ml)を摂ります。