「ふぁぁ、暑いね。そこの自動販売機でジュース買ってくるから、何がいい?」
「糖尿病の人はお茶が良いのよね。でもなんでジュースはダメなの?糖質が含まれているから?」
HANA
TAO
「そうですね。糖尿病では、血糖値のコントロールが大切ですから、糖質が多く含まれているジュース、特に清涼飲料水は気を付けなければいけませんね。でも糖質が含まれているからだけではなく、飲むことによって血糖値の変化が問題でもあるんですよ。」
危険!糖尿病患者がジュース(清涼飲料水)を飲みすぎると血糖値が上昇する
糖尿病の治療では血糖コントロールが大切ですよね。
運動したり、外気温が高いと、糖尿病でなくても無性にのどが渇きます。
コンビニや自動販売機でジュースに手が伸びるのは仕方のないことかもしれません。
しかし、コンビニや自動販売機で購入できるジュース(清涼飲料水)には、糖質(ブドウ糖)がたくさん含まれています。
のどごし爽やかな「コーラ」などを飲み残して炭酸が抜けたものを口にしたことがある人は分かるかもしれませんが、「うわぁ、砂糖水じゃん」と感じたはずです。
実際、糖尿病教室や糖尿病の飲料水のパンフレットなどに紹介されているのをみても驚くほどの砂糖が含まれていますよ。
ですから、血糖値が上昇するのも納得ですよね。
ジュースは血糖値を急激に上昇させ、昏睡状態になることもある
低血糖になったときに応急処置として、ジュースを飲むことで対応することがあります。
低血糖になった状態を素早く回復させるための手段として利用するのです。
逆に、糖尿病患者が日常でジュースを飲み過ぎると、急激な血糖値の上昇に身体ついていけなくなってしまいます。
これはジュースには脂質やタンパク質、それに食物繊維などの「糖の吸収を遅らせる成分」がほとんど含まれていないからです。
そのせいで、血糖値の急激な上昇が起こり、昏睡状態となることがあるのです。
喉の強い乾きは高血糖の兆候かも
糖尿病の患者で喉の渇きを強く感じることがあります。
これは、すでに身体が高血糖の状態になっている可能性があります。
このときに、糖質を多く含んだジュースをガブガブと飲んでしまうと、その水分で一次的に喉の渇きは治まりますが、飲み物に含まれる糖質がさらなる血糖の上昇を招きます。
すると、ますます「喉が渇く」ということになるのです。
喉が渇く→ジュースを飲む→血糖値が上がる→喉が渇く→ジュースを飲む→さらに血糖値が上がる・・・・。この繰り返しが起こります。
これを繰り返すと、血液中のケトン体が増えすぎてしまい、脱水症状や意識の低下につながる可能性が非常に高くなるのです。
糖尿病の飲み物としてジュースは注意が必要
暑いときには、ついジュースが欲しくなりますよね。
コンビニや自動販売機で手軽に購入することもできます。
しかし糖尿病の場合、飲み物の選択としてジュースは急激な血糖値の上昇を引き起こすことがあるため注意が必要です。
しかも、糖尿病で喉が渇く場合は注意が必要です。
すでに身体が高血糖の状態になっている可能性もあるからです。
そんな状態でジュースを飲むとさらなる血糖値の上昇を招き、脱水症状や昏睡状態になることがありますので気を付けましょう。
POINT
・糖尿病患者がジュースを飲みすぎると危険です。
・ジュースに含まれる糖質が血糖値の急激な上昇を招く
・急激な血糖値の上昇は昏睡状態を引き起こす場合がある
・急激な血糖値の上昇は、ジュースに脂質やたんぱく質が含まれていないため
・糖尿病患者の強いのどの渇きはすでに高血糖状態の兆候かも
・ジュースに含まれる糖質が血糖値の急激な上昇を招く
・急激な血糖値の上昇は昏睡状態を引き起こす場合がある
・急激な血糖値の上昇は、ジュースに脂質やたんぱく質が含まれていないため
・糖尿病患者の強いのどの渇きはすでに高血糖状態の兆候かも