ドローインにSLR(下肢伸展位挙上)運動は、太ももの前面の筋肉でも股近くの筋肉を鍛えるトレーニングになります。
この筋肉は、大きな歩幅で歩くために脚を前に引き上げ、振り出すために使われます。また、この筋肉を使う事により、股関節周囲の筋肉が刺激され、姿勢を保つための働きも持っています。
しかし、両下肢を伸ばして寝た状態で片方の脚を挙げてみましょう。
この際、腰に注意を向けてみてください。
腰が浮いていませんか?
しかも、脚を挙げようとすると、腰の反り(そり)がより強くなるでしょう。
これは、脚の力が弱いと腰を反らして無理して挙げているのです。
無理を続けると、腰痛の原因になるのでやり方に注意が必要です。
では、先ほど挙げた脚と反対の脚の膝を立ててそのままの状態で、同じように脚を挙げてみましょう。
よく間違えるのが、膝を立てた脚を更に挙げてしまう事が多いのですが、
例えば、右膝を立てたら、左脚は伸ばしたままの状態でゆっくりと挙げるのが正解ですね。
方法をまとめてみましょう。
- 仰向けに寝た状態から、片膝を立てて、反対側の下肢を伸ばしつま先を立てます。
- 息を吐きながら、臍(へそ)を凹ましながら、伸ばした方の脚をゆっくりと挙げます。
- 床から10cm程度挙げれたら十分です。反対側の立てた膝の高さを超えないようにします。
- 1・2・3と数えながら、3秒で脚を挙げ、3秒保持し、3秒で下します。
- この間、声を出しながらすると息が止まらないので、血圧上昇を防ぐことができます。
慣れないうちは、ゆっくりと挙げて、ゆっくりと下ろすでもいいですね。
この運動は、下肢の手術をした後に下肢の運動の手始めに行われることが多い運動でもあります。
覚えておいて、下肢の筋力と姿勢筋を鍛えて、快活な歩行を手に入れましょう。
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