運動によって使われるエネルギーは思ったより少ない。
えっ、だったら運動してもダメだということ...ではありません。
例えば、体重60kgの方が1日1時間歩くと、消費されるエネルギー量は225kcal前後です。
これは、燃焼される脂肪に換算するとわずか25g程度です。
つまり、1kgの脂肪を運動によって燃焼消費するためには40時間歩かないといけないことになります。
1日1時間の歩行だと・・・40日、2時間の歩行だと・・・20日かかるわけですね。
もちろん、その間 食事で摂取するエネルギー量が歩行以外の日常生活で消費されるエネルギー量と同等かそれ以下でなければならないことが条件になります。
運動したご褒美にちょっと多めに食べてもいいよね・・・っというのはOUTです。
しかも、食べるのは易く、脂肪として蓄えるのも容易、でも運動で消費するのは労力が必要。
だとすると、ご褒美は「ちょっとお預け」ですね。がまん、がまん。
運動をしないで、食べる量を減らす方が簡単・・・？
本当にそうでしょうか？
運動による効果は、脂質代謝に対する効果のみならず、糖代謝に対する効果が期待できるのです。
しかも、運動によって血糖降下作用やインスリン抵抗性（インスリンが効きにくい状態）の改善、インスリンを介さない糖の取り込み作用があるので、やはり運動は必要ですね。というより、絶対やった方がいい。
つまり、食事と運動をバランスよく調整して、これから何十年も続く私生活で適時見直しをしながら、コントロールする事が大切ですね。
