「最近、運動止めちゃってて、ぽっちゃり気味かな」
「じゃぁ、筋肉が落ちて、そのぶん脂肪がついたのですね。では最近問題にされている筋肉の減少と肥満の2つのリスクがあるサルコペニア肥満について調べましょう。」
この記事「サルコペニア+肥満=サルコペニア肥満でリスク増!!」では、新しいタイプの肥満「サルコペニア肥満」についてまとめています。
なぜなら、サルコペニアと肥満の2つのリスクが同時にたかまるため、高齢者肥満症診療ガイドライン2018でも重要視されているからです。
この記事では、サルコペニア肥満が気づきにくいことから原因についてまとめていますので、心当たりがある方が多いともいます。
記事を読み終えると、運動が大切だということを再確認することが出来ることでしょう。
新しいタイプの肥満”サルコペニア肥満”が危ない
「サルコペニア肥満」の人はサルコペニアだけの人や肥満だけの人と比べて、生活機能が低下したり、転倒や骨折しやすかったり、死亡をきたしやすくなります。
サルコペニアとは、加齢や運動不足などにより、筋肉の急激な減少を呈している状態。運動不足や病気等で運動ができない状態が続くと、筋肉は衰え、痩せて細くなる。ひどい状態では寝たきりの原因にもなる。
加齢や運動不足が原因
加齢や運動不足で筋肉の量が減ってしまい体の機能が低下した状態に、肥満が加わった状態となるからです。
そのため身長や体重は以前とあまり変わらないので見た目には気づきにくいのです。
サルコペニア肥満は65歳以上の高齢者に多く見られます。
中には40歳代であってもサルコペニア予備軍の方がいます。
年を取ったり、若くてもデスクワークや自宅での仕事が多くなると、運動する機会が少なくなります。
近くの買い物ですら、宅配や車を使うことが多いと、ますます運動する機会が限られてきます。
運動不足により筋肉が著しく減っている場合があります。
また、若い女性の方がダイエットの目的で食事制限が中心で運動をしない場合も該当します。
食事制限により摂取カロリーが制限されるため、体重は減りますが、筋肉を使わないのでただ痩せただけの状態だからです。
サルコペニア肥満では血糖値の調整が難しくなる
運動には筋肉の糖代謝能力を高める働きがあることは知られています。
「サルコペニア肥満」では筋肉が減少し脂肪がつくため、糖を効率よく消費することが出来ず、糖尿病や高血圧、脂質異常症などになりやすくなります。
サルコペニア肥満の人は介護が必要になる割合が8~12倍に上昇
「サルコペニア肥満」の人は、将来介護が必要になる割合が男性で8.7倍、女性で12.0倍も上昇する可能性があります。
さらに「サルコペニア肥満」があると、筋肉に脂肪が蓄積しているため、インスリンが効きにくくなります(インスリン抵抗性が亢進する)。
また、炎症性サイトカインが増え、ビタミンDの低下などにより筋肉量や筋肉が減少するため、身体機能が低下し、ますます「サルコペニア肥満」を助長する可能性があります。
日本老年医学会から公表されている「高齢者肥満症診療ガイドライン2018」には、「サルコペニア肥満」の重要性が強調されています。
サルコペニア肥満になるとそれそれのリスクが同時に高まる
「サルコペニア肥満」は、筋肉が減るサルコペニアと脂肪が増える肥満の両方の特徴を持つことになります。
まとめ
新しいタイプの肥満「サルコペニア肥満」についてまとめました。
サルコペニア肥満は65歳以上に多いとされるが、筋肉の代わりに脂肪がつくので気づきにくい。
しかし、サルコペニアと肥満の両方のリスクが同時に高まるため注意が必要であることが分かりました。
・加齢による筋力や活動の低下を呈するサルコペニアと肥満に2つの症状を呈している。
・筋肉が減少し代わりに脂肪がついているので隠れ肥満で気づきにくい。
・サルコペニア肥満はインスリンが効きにくくなる。
・高齢者肥満症診療ガイドライン2018でも重要性が強調されている。
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