血液ドロドロ、動脈硬化
動脈硬化が起こると血液がドロドロになってしまいます。血管は体のいろんな組織に酸素や栄養を運んでいるので毛細血管までつなぎ合わせると地球を2.5周するくらいの長さになると言われています。すごいですね、人一人のなかにこんなに長い血管が存在するなんて。
でも、この血管は人の体の中でも特に大切な脳、心臓にも血管があるわけですから、動脈硬化になると高血圧や脳、心臓の血管の病気になってしまうのです。
糖尿病やメタボ、肥満の方の場合、動脈硬化を伴う事が非常に多いのです。
でも、大丈夫。
運動をすると、この動脈硬化の発症を予防する事が報告されているんです。
やはり、運動療法はすばらしい。
では、運動をするとどうして動脈硬化になりにくいのでしょうか?
運動すると、心臓がドキドキしますよね、このとき心臓では、運動している筋肉にエネルギーと酸素をたくさん届けるために血液をどんどん送り出しているのです。
この血液をどんどん送り出すためには、血管は拡がり、普段はあまり使われない細い血管までもが総動員して血液を流そうとします。いわゆる血の巡りが良くなったという事ですね。
このとき血管が適時拡がったり、使われたりすることで弾力を保ち、血管内の淀(よど)みを解消してくれるのです。
川や水路を想像してもらうと分かり易いかもしれません。
いつも、あまり流れのない川は、淀(よど)んで、ドロドロしていて、なんか汚いですよね。
これを血管に置き換えると、プラークがついてアテローム状になっているのと同じ状態です。
でも、ときどき雨が降ると、水かさが増えて、普段あまり流れていない川にも水が流れたり、水かさが増えて川の流れが速くなります。そして雨があがると、ゴミが流され、ドロドロしていた川が少しきれいになっていたりしますよね。あれと同じです。
でも、整備されていない川だと、大雨には対応できなくて、河川が氾濫したり、防波堤が決壊したりして甚大な被害をもたらすことがあります。
動脈硬化になって、血管が脆くなっている状態だと、整備されていない川と同じで、ちょっとした負担で血管が詰まったり、破れたりします。これが、脳や心臓だと死につながるわけです。
川や水路のように定期的に整備してあげないと、いつそういう事になってもおかしくないという事ですね。
快適な生活を過ごすためには日ごろのちょっとした心掛けが大きいことがわかります。
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